渡せなかった襷。受け継いだ襷。

皆さんこんにちは。

北教大駅伝部新主将の島袋快仁です。これから一年間、新・北教大駅伝部をよろしくお願いします！

さて、北海道はもう夏が終わりました。ちなみに３日前の朝練では気温10度。冬が近づくワクワクと夏が遠さがるシクシクという感情が交差し、これがエモいというやつでしょうか。と思っていたら今日は30度越え。シクシクするのはまだ早かったみたいです。実は今、教育実習期間中でありまして、縁あって中学校の駅伝部の方も見させていただきます。私自身、駅伝から教えてもらったこと、得たことがとても大きく、それをクラスの生徒たちにも想いを伝え合させていただきたいと思っています。そして、今日のような日差しが照り付ける蒸し暑い日は、北海道大学駅伝を思いださせます。

　早いもので、先月の北海道大学駅伝から3週間が経ちます。私たちはかなり厳しいコンディションの中、全員が粘走し3位という結果を残すことができました。

　振り返らせてもらうと、1区佐藤悠生さん、6区石尾尚之さん、7区菅原康平さん、8区菊池勝さんは4年目でラストレース。前駅伝部は4年生がすべてにおいてチームを引っ張ってくれて、秋葉さん勝毛さんが心身共に支えてくれた環境の上に２，３年生が走ることができました。「この人たちのためにも走る」そんな思いが私たち後輩の中にはありました。僕は５区(4周。13.04キロ)を走らせて頂きました。アッツかったですねほんとに。沖縄県民だから暑さには多少慣れてるかとも思ったのですが、、、それ以上でした。そんな環境の中、中々波に乗り切れない教育大。私の区間で白襷(先頭から20分経過だと襷をつなぐ前に一斉スタート)の準備をしてスタートに立っていました。しかし、4区溝江(3年)の魂の走りで残り数十秒というところで濃紺色の襷をつなぐことができ、最高の状態で後半区間に入ることができました。

　結果から言うと僕は襷を繋ぐことができませんでした。中継所には尚之さんがいなく、誰もいない中継所にラストスパートをかけました。そして、濃紺色の襷は途切れました。人生の中で初めての白襷。それも一番大事にしていた試合で、キャプテンの前で。中継所で横になっている僕が襷を返そうとした時、「この襷はお前が持っておけ」と言われ、先輩に渡されたときは色々な思いが巡り、試合はまだ終わっていないのに涙が止まりませんでした。こんなにも悔しくて、悲しくて、でもその思いはうれしくて、襷はつなぐことは出来ませんでしたが、想いといて受け継がせてもらいました。こんなにも本気になれたこのチームで、走ることができて本当に良かったです。先輩方本当にありがとうございました。

　そんな偉大な4年生が抜け、駅伝に出れるかわからない現状で新チームがスタートしました。まず、チームで問うたのは「来年の駅伝の出たいかどうか」1週間で各々考えました。就活、教採などでかなり忙しい時期、公式に出れるかわからない状況で駅伝に出る意味、気持ちはあるのか？結論は満場一致で「北海道大学駅伝部として絶対に駅伝にでたい」というものです。やっぱり駅伝が大好き。それにつきます。そして、おもいはつながってます。状況は違えど、今年度も我々は大学駅伝に向けて頑張りますので応援して頂きたいです。